寺だより

2010年1月号

節分の夜に、「福は内、鬼は外」と大声で豆まきをして鬼を追います。この行事の由来は何から起こったものでしょうか。

今を去る千百年の昔、鞍馬の奥に僧正ヶ谷という所があり、そこに住んでいる二匹の鬼が夜な夜な都に出て来て乱暴を働きました。 仏教に篤く信仰を持っておられた宇多天皇は、毘沙門天のお示しにより、三尺三斗の豆を煎って鬼の眼に打ち、これを退治したとの古事に由来します。

このような伝説が、今も立春の前の夜の行事として行われています。また、節分は春夏秋冬の季節の変わり目から言えば、「年越し」ということになります。 いよいよ明日から春が立ち、幸先良き新しい季節の出発に際して、神仏に祈り願う行事が節分会です

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