寺だより

2009年8月号

お盆の行事は、『仏説盂蘭盆経』というお釈迦様の教えによって行われます。

『ウラボン経』は、お釈迦様の御弟子の目連尊者が、その神通力でもって死後の母親を見たところ、 餓鬼道に落ちて苦しんでいるのを知り、お釈迦様に教えを乞うたところ、夏の修行を終えた 僧侶達に供養し、その功徳によって母親は餓鬼道から救われ、成仏を遂げたという物語です。 お釈迦様はこのお経の中で、お盆の意味を「孝養と報恩」「地獄と極楽」「大衆供養」によって説いています。

今も人様に供養する器が「お盆」と呼ばれ、盆の供養の後に行われる盆踊りは、 目連尊者の歓喜の姿を中心として出来上がった人の和(輪)の踊りであり、 この世界が極楽浄土を作っているのです。

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