寺だより

2009年10月号

10月6日、7日と第一回の西国三十三所観音霊場巡礼に参りました。台風18号の接近に伴って、天候はあいにくの雨。 しかし、それにもくじけない精鋭32名の巡礼団は、一路和歌山を目指し、出発。
初日は、まずは3番札所 粉河寺の参拝。威風漂う朱塗りの大門と、四天王を配した中門。それらをくぐり見えてくる西国最大の八棟造りの本堂。 まずは壮大な伽藍に目を見張りながら、初めてのお勤めは無事に終了。ひと安心。
昼食後、2番札所 紀三井寺を参拝。山門をくぐった私たちの眼前に迫る急勾配「結縁坂」231段の石段。 足の悪いかたも多く、早くも大ピンチ。しかし、荷物を持ち合い、手を添え合いながら登りきり、本堂にて全員でご法楽。
その後、延々とバスは走り、潮岬を回って、お宿である太地温泉に到着。温泉につかって、ゆっくりと休息。おいしいお料理に舌鼓。

2日目、風雨強まる中、1番札所 青岸渡寺へ。雄大な熊野の山々から白い水蒸気が立ち昇る様は、幽玄の一言。そんな霊気漂う雰囲気に思わず息を呑み、昨日を越える、450の石段を一歩一歩踏みしめながら登っていく。本堂横から遠くに拝した、荘厳な那智の滝を、目に焼きつかせ、お隣の熊野那智大社にお参りして下山。帰り道、那智の滝の滝つぼを見学。雨で水量を増し、大迫力。すべてがさすがの世界遺産。
更に台風が接近する中、一同沢山の土産を抱えて、遠路を無事に帰還。観音様に感謝。

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