寺だより

2009年4月号

先祖供養の際に『法事』という言葉を使いますが、これには二つの意味が含まれています。

まずは『法の供養』。仏の教えをもって供養する、つまりお経を唱えることで精神面から供養すること。
次に『事の供養』といってお供えをまつって供養する、物質面の供養のことです。
この二つを合わせて『法事』とよんでいます。このうち『事の供養』では六種供養といって、六つのお供え物があります。 六種とは水(お茶湯)、塗香(焼香)、花、線香、御飯、燈明のことです。

これらは、仏教の実践徳目の六波羅蜜と密接な関連をもち、供物を通して、仏道、仏心に繋がっていきます。

pagetop