寺だより

2010年2月号

四国中央市出身の先哲、寛政の三博士と呼ばれた尾藤二洲先生は、優れた学者であり、詩人でもありました。 身近な自然を愛でて、折に触れ沢山の漢詩を残していらっしゃいます。以下は中国の宋の詩人、 林和靖の清らかな生き方を尊敬し、その梅の詩にならって作られた有名な漢詩です。訳しますと、

「画梅」
この花は 選ばれた花
この花に 似た人はだれ
孤山のもとに 植えられて
人に知られず 咲き匂う
その気高さを 愛しても
花の心に 及ばない
いつか浮世を 離れ去り
水のほとりに 共に暮らそう

まさに「温故知新」、古典と歴史を学ぶことにより、私たちの行くべき新しい道を知ることができます。
さて春一番の訪れとともに、当院では西国巡拝を再開、3月10日出発となります。

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