五明院の由来
現在の五明院は、檀育山・如意輪寺という山号・寺号を持っています。
五明院という名は、光明寺、極楽寺、宝蔵寺、二天寺、皆蔵寺の五ヵ寺を慶長年間(1596~1615)に合併したことに由来し、本尊如意輪観音によって如意輪寺と号します。 本堂と大師堂はともに天明七年(1787)に再興、客殿再興はさらに古く、宝永七年(1710)で、鐘楼堂は嘉永二年、二つの門は天保十二年に改築しています。
現在の本堂、大師堂は昭和六十年、客殿、南門は平成六年の再建となります。
ご本尊
ご本尊様は恵心僧都作[寛仁元年(1017)寂、山越の弥陀で有名な方]とされ、寛永六年(1629)に彩色しています。 三十三年目に一度しか拝むことができない秘仏のため、そのお姿と同じ小さな如意輪観音さまを、本尊厨子の前立ちとして拝することができる様、おまつりしてあります。 その観音さまは、慈悲深く美しいお姿の観世音菩薩であり、人々を苦しみ悩みや災難から救うために、その人にふさわしい三十三のお姿に変化して現れます。
如意輪観音さまのご真言は、「オン ハンドメイ シンダマニ ジンバラウン」、延寿、安産、除難を祈って功徳があります。